自覚症状がほとんどないまま進行する歯周病。
でも大丈夫。簡単に見つけられる検査があります。
それが「歯周ポケット測定検査」です。
20~30代は年に1回、40代になったら半年に一度はチェックしましょう。
歯周ポケットの深さを測る「プロービング」
歯周病は、歯と歯肉の境目にあるすき間、歯周ポケットの深さで診断します。
深さが3を超えたら要注意。
4以上に達していたら歯周病です。
検査は「ポケットプローブ」と呼ばれる目盛りのついた探針を使います。
痛そうに感じるかもしれませんが、実際には炎症がない限り、痛みはほとんどありません。
プローブによる検査は、それぞれの場所で歯周ポケットの深さを測定すると同時に、ポケット底部からの出血の有無も確認します。
出血があった場合は、歯石除去と歯磨きを徹底するよう指導されるでしょう。
歯周ポケットの深さが4以上に達していた場合は、ポケット内の歯石をとるなど本格的な歯周病治療が必要になります。
「レントゲン撮影」で骨の状態を診ることも大事
もうひとつ、歯周病検査で必須とされているのが、歯を支える骨、歯槽骨のレントゲン撮影です。
外から見てグラつきがないかを調べる検査も同時に行います。
歯のグラつきは、歯周病によって起こるとは限りません。
向かい合ってかみ合う歯の一方が失われたために、もう一方が飛び出してきてしまい、グラつくようになるというケースもあります。
あなたも歯周病かも?チェックテスト
こんな症状があったら要注意!
思い当たる項目が多いほど注意が必要です。
とくに赤信号の項目で一つでも当てはまる方は、早めに歯医者さんで検査を受けましょう!
黄色信号。 歯周病予備軍かも…
□ 歯磨きをしたときやリンゴなど硬いものを食べたとき、歯肉から血が出る
□ 食後、歯と歯の間に食べかすが詰まりやすい
□ 歯肉を押すと、ぶよぶよしていて、色も赤黒い
□ 硬いものをかむと、歯が頼りない気がする
□ 歯の根が露出していて、冷たいものや甘いものがしみる
□ タバコを吸う
赤信号! 歯科で一度診てもらいましょう
□ 歯がグラついている
□ 歯が伸びて長くなったような気がする
□ 歯肉からウミが出る
□ 歯のかみ合わせがおかしくなった
□ 口臭がきついと言われたことがある
きれいな歯をつくる 大人のためのデンタル・ブック 倉治ななえ著 大泉書店刊