歯が生えはじめるとき、赤ちゃんは普段とは違う行動などがみられます。
赤ちゃんがお口の中を気にしていたり、歯が生えてきたら以下をチェックしてみてください。
【生える前のきざし】
しきりに物を口へ運んで、かもうとする動作が増えてきます。
【生え方の特徴】
最初に生える下の2本の前歯が少し離れていたり、ねじれたりして出てくることがありますが、変なことではありません。
【生えるときの痛み】
ときどき歯のまわりの歯ぐきが赤くなって痛がり、触れられるのも嫌がることがありますが、これは「萌出性歯肉炎」といい、歯がはえるときの一時的な症状です。
【歯が生えるころのよだれ】
歯が生えると同時によだれが多くなることがあります。
一時的な炎症に伴うもので、これも心配ありません。
赤ちゃんがごはんを食べたがらない?
何でもお口に持っていこうとするのが赤ちゃんの発育へのワンステップ。
ですが、まだ十分にコントロールできない手の動きで、お口の中に傷を作ってしまう場合があります。
お口の中の傷はお母さんお父さんが気づかないことが多く、食欲が落ちて初めて気がつくということがあります。
傷が治るまでは口あたりのよいものをあげてください。2,3日で傷が治り、食欲も戻ります。
その他にも、食欲が落ちるタイミングがあります。
■離乳食や普通食に移行するとき
母乳(ミルク)から離乳食、そして離乳食から普通食に移行するときに食欲が落ちることがあります。
■歯がはえるとき
歯は歯ぐきをやぶりながら生えてくるので、 生えるときに「 お口の中が何かヘン!」と感じることがあり、それが原因で食欲が落ちることもありますが、自然に戻っていきます。
しっかりケアをしてむし歯になりにくい頑丈な歯へ!
生えたばかりの歯は”建設途中の歯”のようなもので、エナメル質が薄くまだまだ組織が弱い状態です。
歯が出来上がるまでに、だ液からたっぷりのミネラル(カルシウムやリンなど)を取りこんで、頑丈なエナメル質の壁を作りましょう。
土台(完成前の歯)が汚れていると、 ミネラルはうまく取りこまれません。
なのでいつもきれいにして、しっかりとミネラルを補給することが大切です。
このときにフッ素を使うと、さらに丈夫なエナメル質になります。
お母さんに知ってほしい子どもの口と歯のホームケア 医歯薬出版(株)発行
歯にいいはなし 香川県歯科医師会編 医歯薬出版(株)発行
むし歯・歯周病 花田信弘・井田亮・野邑弘美著 小学館刊
はじめての歯みがきレッスン