こどもの話
2018/11/12

抜けた乳歯はどうするの?①

乳歯が抜けたとき、日本では「下の歯は屋根の上に放り投げ、上の歯は縁の下に投げ入れる」という風習があります。
これは新しい歯は抜けた歯のある場所に向かって生えるといういい伝えから、歯がまっすぐきれいに生えてほしいという願いを込めたものです。
それでは世界の国々ではどのような風習があるのでしょう。

アルゼンチン

「コップに水を入れて、抜けた歯を入れておくと、夜中にエル・ラトンシートと言う名前のちびネズミがやってくる。
ちびネズミは水を全部飲んでから抜けた歯を持っていくんだ。
そして、代わり空っぽのコップにお金やお菓子を入れていってくれるんだよ。

 

カメルーン

大きな声で「悪い歯は持ってて、いい歯を持ってこい!」
と言いながら、抜けた歯を屋根の上に投げます。
それから家の周りをぴょんぴょん片足飛びで回ります。
家の人はみんなでそれを見て、ゲラゲラ笑うのよ。

 

トルコ

お父さんとお母さんが「ウチの子が大きくなって大学に行けますように」
と願っていたら、2人で大学に行って、庭に僕の歯を埋めます。
お医者さんになって欲しかったら、病院の庭に埋めます。
もちろんサッカーの競技場に埋めたっていいの。そうしたら僕はサッカーの選手になるかも!

 

引用元:
せかいのこどもたちのはなし はがぬけたらどうするの?(株)フルベール館刊