赤ちゃんを寝かしつけるために、哺乳瓶に牛乳や乳酸菌飲料などを入れて毎晩飲ませると、上の前歯を中心にひどいむし歯ができてしまいます。
これを「ボトルカリエス(哺乳瓶むし歯) 」といいます。
このボトルカリエスは、主に砂糖が原因です。
牛乳や乳酸菌飲料、スポーツドリンクなど、砂糖などの糖分がたくさん入った飲みものを寝ながら飲むことで、生えたばかりの弱い歯の周りに砂糖が溜まります。
寝ている時は唾液もあまり出ないため、歯が砂糖漬けになってしまうのです。
哺乳瓶だけでなく、寝かせながら母乳をあげても同じようにむし歯が出来てしまいます。
これを長く続けていると、気づかないうちに前歯の表や裏側がむし歯だらけになってしまいます。
正しい歯みがきで、むし歯知らず
むし歯にならないために、飲ませた後は歯をきれいにしましょう。
しかし上の前歯は、小さな動きでも感じとってしまう、お口の中で一番敏感な部分です。
そのため、赤ちゃんもお口の中をいきなり触られると嫌がります。
最初はほっぺ、くちびる、鼻と触ってから指を口の中に入れる、 ガーゼを指に巻きつけて前歯を拭う、というように少しずつ慣らしていきましょう。
生えて間もないこの時期は、食べものや飲みものをだらだらと食べなければ、むし歯になりにくいものですので、まずは規則正しい生活を心がけましょう。
母乳やミルクを飲みながら寝てしまう習慣がある子どもは、眠ってから上の前歯だけでも濡れたガーゼで拭ってください。
歯の表、裏、根元を特に念入りに磨きましょう。
離乳食を食べ始めるタイミング
前歯が生えてくる頃には、前歯が生える場所の歯ぐきがかたくなってきます。
また、だんだんと食べ物に興味が出てくるため、その頃になったら離乳食を食べ始める時期です。
■栄養
母乳や粉ミルクだけでは栄養が足りないので、他のものも食べましょう。
■咀しゃくの練習
かんだり、飲みこんだりを繰り返して練習しましょう。
■消化器官の発達
母乳以外のものを食べて、消化吸収する力を育てましょう。
■味覚の形成
生まれた時から持っている味覚を、いろいろな食べものを食べて育てましょう。
たくさんの味を知ることは、好き嫌いを無くしたり生活習慣病を予防することにも繋がります。
まずは規則正しい食生活を心がけて、ボトルカリエスに気をつけましょう。
離乳食に切り替えたら、様々なものを食べさせてしっかりと歯を磨いてください。
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