乳歯が抜けたとき、世界の国々ではどのような風習があるのでしょう。
今回はエジプト・コスタリカ・エルサツバドル・スリランカ・ベナン・アボリジニー(オーストラリア先住民)の6カ国を紹介します。
エジプト
抜けた歯を綿かチリ紙で包んで、外に持っていってお日様に向かってこう言うんだ。
「お日様、お日様、ピカピカのお日様。水牛の歯をあげるから、花嫁の歯をくださいな。」それからお日様の真ん中めがけて、歯を放り投げるの。
コスタリカ
お母さんが抜けた歯に金メッキをして、私だけのイヤリングを作ってくれるの。
エルサルバドル
「抜けた歯を枕の下に入れておくと、夜中にウサギが来るんだよ」ってお父さんは言ってます。
そのウサギ、私の歯を持って行ってかわりにお金をくれるんだって。
スリランカ
「リス リス、この歯を持ってって、新しい歯を持ってこい」って目をつぶってお願いします。
それから歯を屋根に放り投げ、急いでいうちに駆け込みます。
絶対に後ろを向いてはダメ。
ベナン
上の歯が抜けた時は、屋根の上に投げる。下の歯が抜けた時は地面に穴を放って埋めるんだ。
おばあちゃんに「もしも、トカゲに見つかったら新しい歯が生えてこないんだよ」と言われているから、下の歯の時はトカゲに見つからないように、埋めるまでこっそり隠しとくんだよ。
アボリジニー(オーストラリア先住民)
家の人がまだ小さいタケノコの茎に、僕の抜けた歯を埋めてくれるんだ。
たけのこがぐんぐん伸びるのと一緒に、僕の新しい歯もしっかり伸びて立派な歯になるように。
僕の歯が伸びている間、たけのこの精がずっと僕を守ってくれるんだよ。
引用元:
せかいのこどもたちのはなし はがぬけたらどうするの?(株)フルベール館刊
せかいのこどもたちのはなし はがぬけたらどうするの?(株)フルベール館刊