そもそも”歯”はなぜあるの?
動物も人間も生きていくためには、物を食べなければいけません。
その時に重要なのが「歯」です。
前歯で食べ物をかみ切って、奥歯ですりつぶして細かくします。
ゴクンと飲みこむまでに上下の歯がしっかりかみ合って働くことで、体に必要な栄養を吸収しやすい形で取り込んでいるのです。
ほかにも、歯には「発音を助ける働き」や「見た目の美しさを作る働き」もあります。
また、子どもの歯には、上下の歯をしっかりかみ合わせることで「あごを成長させる」という役割もあります。
歯は鉄よりも硬い
人間の歯は、体の中でもっとも硬い組織でつくられています。
「モース硬度」と呼ばれる硬さを表す単位があり、1から10までで表されます。数字が高いほど硬いということになります。
歯の一番外側にあるエナメル質の硬さは”7”です。これは水晶並みの硬さをもっています。
鉄や真珠は硬度”4”、ナイフで傷をつけられる硬度も4までですから、その硬さがわかると思います。
ちなみに、世界で一番硬いものはダイヤモンド。
モース硬度で表すと、ダイヤモンドの硬さは最大の”10”です。
歯を削る器具の刃はダイヤモンドでできているので、歯を削ることができます。
人間以外も歯をもっている
かたつむりを見たことがありますか?
かたつむりは2本のツノをもっていて、うずまき形のカラを背負っています。
「でんでん虫」ともよばれますが、本当は貝の仲間なのです。
かたつむりはキュウリやニンジン、葉っぱなどを食べます。
口の中にはおろし金のような歯がたくさん並んでいる部分があり、これは歯舌(しぜつ)と呼ばれています。
この歯舌をつかって食べ物を削りとるように食べます。
ところでかたつむりは、食べたものの色がそのままうんちの色になります。
例えば、にんじんを食べたら橙色のうんちがでます。
こどもの矯正歯科治療がよくわかる!キッズの歯並び*すくすくスクール (株)小学館スクエア発行
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カタツムリの生活 築地書館