こどもの話
2018/11/22

抜けた乳歯はどうするの?④

乳歯が抜けたとき、世界の国々ではどのような風習があるのでしょう。
今回はタジキスタン・モーリタニア・南アフリカ共和国・ジャマイカ・ブラジルの5カ国を紹介します。

タジキスタン

抜けた歯は全部畑に埋めておくんだよ。
そうすると歯はぐんぐん大きくなって、勇ましい戦士になるんだって。

 

モーリタニア

歯が抜けたら、小さな布に包んで屋根の上に力いっぱい放り投げるんだ。
その次の朝、もしも早く起きられたら屋根の上に雄鶏が居るのをみつけられる。
それは僕だけの雄鶏で、僕が飼っていいんだよ。
ただし、朝寝坊すると雄鶏は見つけられないんだって。

南アフリカ共和国

自分の部屋のスリッパの中に抜けた歯を入れておくの。
そうしたら、夜中にネズミが歯を取りにきて、かわりにプレゼントを置いて行ってくれるから。
ウチの妹は「ネズミが怖い」と言ってドアの外にスリッパを置いといたのよ。
でもちゃんとプレゼントを置いていってくれたわ。

ジャマイカ

歯が抜けると、その晩ゴロゴロ牛という名前の怖い牛が鎖をジャラジャラ鳴らしながら、私と抜けた歯をさらいにくるの。
だから私は抜けた歯を缶に入れれ、一生懸命に振るのよ。
そうすれば、あんまりうるさくってゴロゴロ牛が私のそばに来られないから。

ブラジル

抜けた歯を外に投げてこう言うの。「小鳥小鳥、かわいい小鳥。抜けた歯はくわえて飛んでいけ。別の歯くわえて戻ってこい」でも、小鳥が持っていってくれるのはキレイな歯だけ。だから僕は毎日歯を磨かなきゃいけないんだ。
私もブラジルに住んでいるけど、私は抜けた歯を窓から放り投げて屋根の上にのせてからこう言うの。「聖ヨハネさまヨハネさま。腐ったこの歯を持ってって、丈夫な別の歯をくださいな」

引用元:
せかいのこどもたちのはなし はがぬけたらどうするの?(株)フルベール館刊