こどもの話
2018/11/27

噛むことの大切さ

噛んで美味しさアップ!

人が感じる味は「甘味」「酸味」「塩味」「苦味」「うま味」の5つです。
食べ物に含まれているこの5つの“味物質”が、唾液の中に溶け込んで舌にある味覚センサーを刺激し、味を感じるという仕組みです。
唾液がたくさん出れば出るほど味物質がたくさん溶け込み、様々な味を感じる=美味しさをたくさん感じられることになるのです。
唾液は、噛めば噛むほどたくさん分泌されます。
逆に噛む回数が少ないと、唾液量も減ってしまい「味覚障害」という、食べ物の味が分からなくなる病気にかかってしまうこともあります。
毎日美味しくご飯を楽しむために、しっかりと噛んで食事を味わいましょう。

噛んであごの成長と記憶力をアップ!

「噛む」という動作は、あごの運動です。
あごの運動によって脳が刺激されて活性化し、記憶力を高めるなどの効果があることが分かっています。
脳細胞を活発にするには、脳の中の血液の流れを良くすることが必要ですが、噛むことによってあごの運動がポンプの役目を果たし、脳細胞に酸素や血液を運ぶためだろうと考えられています。
動物を使った実験でも、硬いエサを与えたグループと柔らかいエサを与えたグループでは、記憶力に違いがあることが分かっています。

また、あご自体も「噛む」ことによって成長していきます。
あごの骨は、噛むときにたわみながらアミノ酸などの栄養素を取り込み、細胞を増やして成長していきます。

噛むことは身体に様々なメリットがありますので、たくさん噛むことを意識してみてください。

引用元:
歯医者さんのことなんでも相談 小泉書店刊
はじめての歯みがきレッスン