間食(おやつ)の与え方に注意!
2才ころになると赤ちゃんの動きが活発になります。
動きが活発になると、それだけエネルギーを消費します。
すると、3回の食事だけではエネルギーが足りなくなり、間食が必要となってきます。
おやつは”もう1回の食事”と考えてください。
しかし、赤ちゃんの味覚形成も大事なこの時期に甘い味に慣れさせてしまうと、甘い味の食べものばかり欲しがるようになって、その他の味覚が育ちにくくなってしまいます。
甘いお菓子を与えるのはもう少し待つか、甘さが控えめなものを少しだけ与えるようにしてください。
間食で歯が溶けちゃう!?
お子さんのなかには、上の歯がぐるりと溶けてしまったようなむし歯がみられることがあります。
これは不規則な食事や、甘い物のとりすぎが原因です。
おやつの一回の量が少なくても、甘いものをいつまでもだらだらと食べていると、常に歯に甘いものがついている状態になり、やがて歯が溶けだしてしまいます。
これ以上ひどくしないために、規則的な食生活と正しい間食(おやつ)の習慣をつけましょう。
”手づかみ食べ”をそのままにして大丈夫?
赤ちゃんが1~2才頃になると、手づかみで物を食べるようになります。
この時期は、食欲や食べ物の好みにも偏りが出てくる時です。
他にも遊び食べ、むら食い、噛まないなど、困ったことが多くなります。
遊び食べなどが続くようなら、時間で区切るなどの工夫をしましょう。
また、手づかみをしてるので食べこぼしも出てきますので、あらかじめ服やテーブルが汚れても大丈夫なようにしておきましょう。
食事の一番の目的は、体と心に栄養を与えることです。
きちんと食べないからと、お母さんやお父さんに叱られてばかりではストレスになってしまいます。
まだまだ学んでいる最中です。危ない行動でなければ、長い目で見守ってあげてください。
食事に関するお悩みは、発達が進むにつれて落ち着いてきます。
よだれが出続ける原因は?
よだれ(唾液)は歯の生えはじめるころに多く出ますが、2才くらいまでに目立たなくなります。
成長していくにつれ、自然に飲みこめるようになるからです。
しかし、大きくなってもよだれが出続けてしまうことがあります。
■いつまでもよだれが出る原因
・ずっとくちが開いている
・よだれがたまった感覚が分からない
・鼻ではなく、いつもお口で息をしている
よだれが気になるのであれば、よくかむ練習をしましょう。
おかしな食べ方をしていたら、「よくかんでお口を閉じ、しっかり飲みこむこと」を覚える必要があります。
お口の成長は一人ひとり違います。
手づかみ食べと同様に、はっきりとした原因がなければ叱ったり注意せずに様子を見ましょう。
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お母さんに知ってほしい子どもの口と歯のホームケア 医歯薬出版株式会社発行