朝寝坊した時や夜眠くてたまらない時など、「1回くらい歯みがきしなくても大丈夫だ！」と、デンタルリンスなどでうがいだけして済ませてしまうことがありませんか？
果たして、歯みがきをしないでうがいだけで本当に大丈夫なものなのでしょうか。
答えはNO!
うがいには、むし歯や歯周病の原因菌を汚れを落とす効果はありません。

外出先など歯がみがけない時は、ブクブクうがいだけでも汚れが落ちる？

外出先ではなかなか歯みがきしたくてもできないのは仕方がありませんが、残念ながらうがいだけで歯の汚れをとるのは不可能です。
うがいにより口の中の食べかすを洗い流してきれいになったというのは、医学的にはほとんどきれいにはなっていません。
むし歯や歯周病などの原因になるのは、あくまで細菌が食べかすの中の糖から作った歯垢（プラーク）です。
歯垢はうがいをどんなに激しくやっても取れず、丁寧に歯みがきをして初めてきれいになります。

うがいは、あくまでも補助的なもの

歯垢など汚れが取れることはありませんが、食後に口をすすぐこと自体は決して悪いことではありません。
水以外なら「緑茶うがい」も効果的です。
緑茶に含まれている”カテキン”が、むし歯菌であるミュータンス菌の増殖を阻害してくれます。
また、緑茶には微量のフッ素が含まれています。歯にとっては良い成分なので、カテキンの作用と合わせてむし歯予防には効果がありそうです。
また、砂糖の入ったものを食べたり飲んだりした後、食後10～20分経つと酸が出始めます。
その前にうがいすることには、多少のむし歯予防対策にもなります。
うがいをする時は、音が出るくらい強くブクブクと口の中をすすぎ、そのあとガラガラと喉うがいをしてください。