歯とからだの話
2018/12/10

デメリットがいっぱい!口呼吸のリスク

ご飯を食べているとき、運動しているとき、寝ているときでさえも、私たちが毎日あたりまえのように続けている呼吸。
その呼吸には「口呼吸」「鼻呼吸」の2種類があります。
鼻でするのが本来の姿ですが、口での呼吸を長く続けるとむし歯や歯周病になりやすくなったり、歯並びが悪くなる、風邪をひきやすくなるなど、全身にまで悪い影響をもたらして不快な症状につながることもあります。

口呼吸が引き起こすトラブルとは?

■歯並びや口の形が悪くなる
歯が正しい位置に並ぶには、唇や舌から一定の力を受けることが必要です。
口が常に開いていると、歯が唇から受ける力が弱くなる一方で舌から受ける力の方が強くなり、あごや歯が前に押し出され、出っ歯や受け口といった歯並びや骨格の異常を引き起こします。
■いびきや睡眠時無呼吸症候群が起きやすくなる
日常的に口呼吸をしていると睡眠時も鼻で呼吸できない場合が多く、舌の奥がノドに落ちて気道を塞ぎます。
これにより、いびきや”睡眠時無呼吸症候群”が起きます。
酸素吸入量が少ないので睡眠の質も悪化し、日常の疲労が抜けにくくなります。
■むし歯や歯周病、口臭の原因になる
唾液には食べかすや細菌を洗い流し、口の中を清潔に保つ働きがあります。
しかし口呼吸になると唾液の分泌が追いつかないために口が常に乾き、食べかすなどが十分に洗い流されません。
汚れが残った場所がむし歯菌や歯周病菌の温床となって、口臭をさらに強くしてしまいます。
■風邪やインフルエンザにかかりやすくなる
鼻には「鼻腺毛」があり、外から入った異物が入るのを防いで空気を浄化してくれています。
しかし口呼吸は細菌やウィルスがそのまま体内に入ってしまうため、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。

あなたは大丈夫? 口呼吸度チェック!

□ 朝起きて口が渇いている
□ 朝起きた時にノドの渇きや痛みを感じる
□ 気が付くといつも口が開いている
□ 睡眠中のいびき・歯ぎしりがひどい
□ 口を閉じて鼻で呼吸をすると苦しく感じる
□ むし歯や歯周病にたびたび悩まされている
□ 口臭がある
□ 口内炎ができやすい
上記の項目に当てはまる数が多いほど、口呼吸をしている可能性があります。