「クレンチング症候群」とは、ストレスなどが原因でおこる『無意識に歯を強く食いしばってしまう癖』のことを言います。
ただの癖などと軽く見てはいけません。
歯や顎へ大きな負担がかかるほか、顔面痛、頭痛、肩凝り、腕のしびれ、腰痛など私たちの体にさまざまな悪影響をもたらすことがあると言われています。
意外に知られていない「クレンチング症候群」の悪影響
歯は主に食べ物を噛み砕くために使うものなので、何も無い状態で噛むと歯や顎に強い力が加わってしまいます。
「気づかないうちに歯を食いしばっている」「寝ているときに歯を食いしばるらしく、朝起きると顎が痛い」など、無意識な食いしばりが常習化すると、様々な症状が人体に起こってしまう可能性があります。
主な症状
●歯の削れや欠けたりグラグラする ●歯周病 ●知覚過敏 ●顎関節症 ●顔面痛 ●頭痛 ●肩こり ●腕のしびれ ●腰痛 ●倦怠感 ●難聴 ●耳鳴り ●めまい ●自律神経失調 ●冷え症 ●低体温 ●イライラする など
原因
強いストレスや緊張感があると、無意識に歯を食いしばってしまいがちです。
精神的要因が原因の場合は、眠っている間にも歯を食いしばっているため、朝起きたときに歯痛や頭痛が起こることもあります。
予防
●上下の歯が接触しないように意識する(癖に気づく)
●ガムを噛むようにする
●ストレッチをして肩・首周りの筋肉の緊張をほぐす
●口の中をマッサージする
●寝る姿勢や頰づえに気をつける
歯科医院での治療
●マウスピースを作ってもらいつける
●歯並びの矯正
クレンチング症候群自己診断チェック
□ 上下の歯の噛み合わせ面がすり減って平らになっている
□ 歯と歯肉の境目に削り取られたような傷がある
□ 舌の側面に歯型がついている
□ 歯に接する頬の内側に白い線がある
□ 顎の関節を押すと痛みがある
□ 顎のエラの筋肉に痛みを感じる