睡眠中は全身の筋肉が緩んで、舌や喉の周りの筋肉も緩みます。
横になることで重力により舌が垂れ下がって気道が狭くなり、そこに空気が通ると周りの組織が振動して「いびき」が起こります。
身近な人から「うるさい」と言われるほどの「いびき」の場合は、 睡眠時無呼吸症候群が原因で起こるケースが多く見られます。
あなたの”いびき”は、睡眠時無呼吸症候群が原因かも?
●睡眠時無呼吸症候群とは?
睡眠中に呼吸が停止する(無呼吸)状態や止まりかける(低呼吸)状態が何度も繰り返される病気です。
呼吸が止まるたびに脳が覚醒するため、眠りが浅くなってしまいます。そのため、起床時の頭痛・日中の強い眠気や疲労感・集中力や記憶力の低下などの症状が現れます。
●その原因は?
主に空気の通り道である気道が狭くなったり、完全にふさがることが原因です。
気道の広さは直径1.5cmほどなので、仰向けだと重力で喉の筋肉や舌が垂れ下がり、気道が閉塞するのです。
欧米では肥満者に多いのですが、日本ではやせ型の患者さんも多いのが特徴です。
これは、顎の骨格が小さいためともといわれています。
●歯科で行うマウスピース治療
いびき改善用のマウスピースを装着することで下顎が引き上げられ、それに伴って下がっていた舌も引き上げられるため気道が広がり、 呼吸が正常になっていびきの改善に繋がります。
不快感や身体への負担が少ないのが特徴です。マウスピース製作を含め保険治療が適用されます。