お口の中の話
2021/10/26

歯周組織が歯をガード!

私たちの歯は、全体の半分以上が歯肉に埋まっています。目に見えない部分は「歯周組織」と呼ばれ、歯を支える土台となっています。
歯周組織は、歯肉・歯槽骨・歯根膜・セメント質の4つから構成され、それぞれ独自の役割を担い、快適にものを噛めるよう歯を守っているのです。

歯周組織の役割とは?

歯肉(しにく)
一般的に歯ぐきと呼ばれる部分です。
歯肉はその下の組織を保護し、細菌や毒素が体内に侵入するのを防ぎます。
また、ものを噛んだときに加わる力から組織を守る役割もあります。

歯槽骨(しそうこつ)
歯根があごの骨の中に埋まっている部分で、歯を支える重要な働きを持つ骨です。
ものを噛んだときの力を受け止める働きもあります。歯槽骨は身体の他の骨と同様、いつも新しいものに再生されます。

歯根膜(しこんまく)
セメント質と歯槽骨を結ぶ繊維性組織で、歯の周囲を取り囲み、歯をあごの骨に固定しています。
歯に伝わる力を調整し、噛み心地を感じ取る大切な器官です。

セメント質
歯根の象牙質を覆っている非常に薄く軟らかい組織です。歯根膜をつなぎ止める役割があります。
歯周病などで歯肉が後退し、露出すると摩耗しやすくなります。

正しい歯磨きができていないと、歯垢(プラーク)が徐々に溜まり、そこから出る毒素や酵素で歯肉が炎症を起こし始めます。
歯肉炎は歯周病の初期段階です。早めに歯科でしっかり治療しましょう。