顎関節症(がくかんせつしょう)とは、「口を開けると痛む」「口が開かない」「音がする」といった症状がでる顎の疾患です。特に若い女性に多くみられます。
放置していると、首や背中・腰の痛み、耳の痛み、耳鳴りなど、全身に症状が及ぶことも。
このような症状を感じたら、まず歯科医院にご相談ください。
顎関節症になると口を大きく開けることができないので、会話がしづらかったり、痛くて食事がしにくいなど、生活に支障をきたす場合もあります。
顎関節症の原因
顎関節症を引き起こす原因はさまざまですが、一般的には歯ぎしり・くいしばり・悪い歯並び・悪い噛み合わせ・ストレス・外傷・顎の構造的な異常などが考えられます。
顎関節症が進行すると、より深刻な問題を引き起こすおそれがあります。早期に発見して適切な治療を受けることが重要です。
顎関節症の歯科での治療
歯科での治療にはいくつかの方法があります。軽症の場合は顎をなるべく使わないように安静にし、関節を保護するための「スプリント」と呼ばれるマウスピースを装着して治療します。
スプリントは物理的に顎を持ち上げた状態を維持するため、顎関節に負担が加わらず、痛みが和らぎます。基本的には就寝前に装着して、起床時に外すので日中の勉強や仕事に支障が出ません。
顎の痛みが強い患者様には、鎮痛薬を使用して痛みを和らげる処置をすることもあります。