予防の話
2024/03/26

寝る前のお口のケア~誤嚥性肺炎の予防~

誤嚥性肺炎は食べ物やだ液が気管に流れ込んで、肺に感染を引きおこす疾患です。
就寝中に誤嚥がおこると、咳払いや防御反射を行うのが難しく、肺にだ液などが侵入する可能性が高まります。
特に高齢者は、嚥下機能や反射機能の低下により就寝中の誤嚥のリスクが大きくなります。誤嚥性肺炎の予防には個々の年齢や健康状況にあわせたお口のケアが大切です。

誤嚥は誰にでも起こり得る症状ですが、高齢になると歯の数が減少し、だ液が出にくくなったり、飲み込む機能が弱くなるなど、口腔機能の低下により 誤嚥性肺炎を発症しやすくなるため特に注意が必要です。

就寝前は特にお口の中を清潔に!

睡眠中は、だ液の分泌が減少し、お口の中が乾燥するため細菌が繁殖しやすい口腔環境になっています。口腔ケアが不十分だと口腔内の細菌が飲食物のカスやだ液に付着した状態で誤嚥するため、肺の中で炎症をおこしやすくなります。
歯だけではなく、舌・歯ぐき・頬・上あごなとの汚れも見逃さないように寝る前は念入りにケアしましょう。

ケア用品を活用しましょう

いちばん大切なことは口腔内の菌を減らすことです。歯みがき以外にも様々なケア用品を活用することで口の中を清潔にしてから寝ましょう。
誤嚥をおこしても細菌が少なければ、肺炎になりにくくなります。