私たちは食事をする時、無意識に左側もしくは右側で多く噛んだりする「片噛み癖」というものがあります。一時的なものなら問題はありませんが、この癖が顕著な場合、口腔や顎に問題が生じたり、身体にもさまざまな影響が出るようになります。
片噛み癖が気になる場合、歯科医師や口腔外科医に相談して適切な治療やアドバイスを受けることが大切です。
片噛み癖の原因は?
むし歯がある
むし歯があって、痛みが出るとその歯をかばって反対側の歯で噛むようになります。
歯が抜けたまま
片方の歯を抜けたままにしていると噛みにくいために 逆側の歯ばかりで噛んでしまいます。
噛みわせが悪い
噛み合わせが悪いと無意識に噛みやすい方の歯ばかりで噛む癖がついてしまいます。
歯並びが悪い
歯並びが悪いと、噛みにくさを感じるため、歯並びの良い側ばかりで噛んでしまいます。
片噛み癖による弊害
顔が歪んでくる
片噛み癖を続けていると噛む側の筋肉だけが緊張し、反対側の筋肉は緩みます。
すると目の高さがずれたり、口角が片方だけ上がるなどの顔の歪みが表れてきます。
顎関節症の原因に
偏った噛み方は顎の筋肉に負担がかかり、顎が痛む・顎が鳴る・口が開けづらいなどの顎関節症の原因にもなります。思い当たる症状がある場合は、歯科医師に相談しましょう。
全身に影響も
片噛み癖で左右の顎のバランスが崩れると、上顎神経、下顎神経を伝って首や肩・腰・下半身と様々なところにコリや痛みが広がり、やがては身体全体の姿勢が歪んでしまいます。
片噛み癖を改善するためには、意識して左右の奥歯を均等に使うように心がけることが重要です。
食べ物を口に入れたら、舌で二つに分けて左右の歯を同じ頻度でバランス良く噛むようにしましょう。
また、顎や口周りの筋肉を均等に使うこともバランスの改善に役立ちます。