歯は私たちの健康と深く関わっています。ものを噛むことはもちろんですが、それ以外にもさまざまな役割を担っています。
普段は意識していないかもしれませんが、歯を失うとさまざまな面で弊害が現れてきます。私たちの生活を支える歯の働きとはどのようなものなのでしょうか?
咀嚼する
食べ物を歯で噛み砕いて、飲み込みやすくします。これを咀嚼といい、胃や腸に負担をかけずにものを消化し、栄養を吸収できます。
また、異物を感知したり、食品の硬さ、軟らかさを噛み分けることで歯ごたえの差を感じ、食欲がそそられる役割も果たしています。
脳を刺激する
よく噛むと筋肉の収縮によって脳への血流量が増し、活性化されます。
また、咀嚼は脳に働きかけて「セロトニン」というホルモンの分泌を促すことがわかっています。セロトニンとは精神の安定に作用するホルモンで、別名「幸せホルモン」 とも呼ばれています。
発声をサボートする
歯は唇や舌の動きを助けて明瞭な発声ができるようにしています。歯が抜けたり歯並びが悪いと、はっきりと発声しにくくなり言葉が不明瞭になります。
特にさ行、た行、な行、ら行は舌を歯の裏側に接して発声するので言いづらくなります。歯並びを矯正後、滑舌が良くなった例もあります。
顔の表情を整える
顔には30種以上の筋肉があります。よくものを噛むことで表情筋が鍛えられ、顎や頬のたるみを防いで口角の上がった引き締まった顔になります。噛むことはアンチエイジングにもつながるのです。
また、奥歯がしっかり噛み合うことで体の姿勢やバランスも整います。