お口の中の話
2018/06/26

デメリットがいっぱい! 口呼吸のリスク

ご飯を食べているとき、運動しているとき、寝ているときでさえも、私たちが毎日あたりまえのように続けている呼吸には、「口呼吸」と「鼻呼吸」の2 種類があります。
口呼吸を長く続けると、むし歯や歯周病になりやすくなったり、歯並びが悪くなるほか風邪をひきやすくなるなど、全身にまで悪い影響をもたらし、不快な症状につながることもあります。

口呼吸が引き起こすトラブルとは?

歯並びや口の形が悪くなる

歯が正しい位置に並ぶには、唇や舌から一定の力を受けることが必要です。口が常に開いていると歯が唇から受ける力が弱くなる一方、舌から受ける力の方が強くなり、あごや歯が前に押し出され、出っ歯や受け口といった歯並びや骨格の異常を引き起こします。

いびきや睡眠時無呼吸症候群が起きやすくなる

口呼吸の方は睡眠時も鼻で呼吸できない場合が多く、舌の奥がノドに落ちて気道を塞ぎます。この結果いびきや睡眠時無呼吸症候群になります。酸素吸入量が少ないので睡眠の質も悪化し、日常の疲労が抜けにくくなったりもします。

むし歯や歯周病、口臭の原因になる

だ液には食べかすや細菌を洗い流し、口の中を清潔に保つ働きがあります。しかし、口呼吸になるとだ液の分泌が追いつかず口が常に乾いて、食べかすなどが十分に洗い流されず、汚れた場所がむし歯菌や歯周病菌の温床となって、口臭をさらに強くしてしまいます。

風邪やインフルエンザにかかりやすくなる

鼻には鼻腺毛があり、外から入った異物が入るのを防ぎ、空気を浄化してくれています。口呼吸を行うと細菌やウィルスがそのまま体内に入ってしまうため、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。

あなたは大丈夫? 口呼吸度チェック!

□ 朝起きて口が渇いている
□ 朝起きた時にノドの渇きや痛みを感じる
□ 気が付くといつも口が開いている
□ 睡眠中のいびき・歯ぎしりがひどい
□ 口を閉じて鼻で呼吸をすると苦しく感じる
□ むし歯や歯周病にたびたび悩まされている
□ 口臭がある
□ 口内炎ができやすい